そらまめ
今から5000年以上前に、一説ではメソポタミア地方で栽培が始まったと言われ、古代エジプトや古代ギリシャなどでは主食のひとつとされていたようです。日本へは、奈良時代にインドの僧侶がもたらしたと考えられています。完熟前の豆を塩茹でにする食べ方が好まれる一方、フライビーンズなど、豆菓子としても人気があります。中国料理に欠かせない調味料のトウバンジャンは、そら豆を原料にして作られています。旬は春夏。桜の咲いた2か月後がその地方での旬と言われています。豆の爪の黒い部分を「お歯黒」と呼びますが、これは熟度の目安にもなっています。旬の出始めは色が薄めですが、時期が終わりに近づくと黒いのものが多くなります。
食材のトリビア情報
- 【空豆?蚕豆?】
- そらまめの和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられています。酒処では「天豆」と表示している場合もあります。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 4月~6月 |
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栄養素トピックス | 炭水化物が全体の50%以上を、たんぱく質が約25%を占めます。健康的な生活を送りたい女性が特に積極的にとりたい栄養素である鉄やビタミンB?も含まれています。(※1) (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物、たんぱく質、鉄、ビタミンB? |
選び方 | さやつきのものが新鮮です。緑色が濃く、うっすらとうぶ毛がついているものを選びましょう。豆の形がそろっていると良質です。 |
保存 | 買ってきたらすぐに茹で、保存袋に入れれば冷蔵庫で3日ほど保存可能です。冷凍すれば2か月ほどもちます。さやごと保存したい場合は、生のまま保存袋に入れ、冷凍庫で保存するとよいでしょう。 |
調理ポイント | 空気に触れると急速に味が落ちるため、調理直前までさやから出さないようにします。 塩ゆでにする場合は、さやをむき、豆の皮に切り目を入れてから塩ゆですると、中の豆に味がなじみやすくなります。新鮮なものは皮もやわらかいので、捨てずに食べるとよいでしょう。 さやごと焼いて”焼きそら豆”にしても美味しく食べられます。 |
品種や種類 | 一般に流通している品種は「一寸そらまめ」。大粒のそら豆で、さやはずんぐりとしています。良質なものはひとさやに3粒が整然と並び、形はふっくらとしています。四国地方で栽培されているさやの長い「さぬき長さや」は、ひとつのさやに5~6粒入っており、一寸そらまめに比べるとや小粒ですが、味や栄養価はかわりません。 |
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