こまつな(小松菜)
小松菜はもともと古事記にも記載があるほど古い野菜のひとつです。中国から直接、あるいは朝鮮半島経由で伝来したそうです。その地なりの品種が数多くある青菜の中でも、小松菜は全国に普及した野菜です。おもに関東で栽培されていましたが、今では全国で周年にわたって栽培されています。これは小松菜がハウス栽培、露地栽培のどちらにも向き、耕地面積が比較的少ない都市型農業にも適するので、生産しやすいという利点が理由としてあげられます。寒さに強く霜にあたると甘味が増しておいしくなります。
食材のトリビア情報
- 【小松菜の改名】
- 江戸時代半ばまでは、武蔵国葛西郡葛西領西小松川村でとれたので「葛西菜」と呼ばれていたそうです。八代将軍・徳川吉宗が鷹狩りに出かけ、小松川村で「青菜を入れたもちのすまし汁」を献上された際にその青菜をとても気に入り、小松菜と名づけました。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 12月~2月 |
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栄養素トピックス | カルシウムはほうれん草の約3倍含んでいます。(※1)他には鉄、カリウム、葉酸、ビタミンCが含まれます。(※2)子どもから大人まで、毎日の健康の維持におすすめの食材です。 (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂) ほうれんそう葉通年平均生 こまつな葉生 カルシウム比較 (※2)日本食品標準成分表2015年版(七訂)鉄、カリウム、葉酸、ビタミンC |
選び方 | 葉の緑が濃く、葉先までピンとしていて、大ぶりのしっかりした株で茎にハリとみずみずしさのある物を選びましょう。葉先は丸く小ぶりなものほどやわらかいです。 |
保存 | 湿らせた新聞紙に包み、立てて冷蔵庫で2~3日保存できます。水を張ったボウルにつけ根から水分を吸収させ、水気を拭きとりペーパータオルで包んで保存袋に入れるとより長持ちします。 |
調理ポイント | 根元を広げるようにして、流水でよく洗いましょう。小松菜はアクやえぐ味が少ないので下茹での必要もなく、そのまま煮たり炒めたりできます。サラダや、りんごやレモンなどさわやかな甘味、酸味のある果物と一緒に野菜ジュースにすることもおすすめです。 |
品種や種類 | 小型の丸葉でツヤのある濃緑色で、葉軸が太く、味がよい「浜美2号」、黒葉系の交配種「黒みずき」、ほぼ年間を通して作られ、小型の丸葉で茎は太くスジが少なく食べやすい「わかみ」などがあります。わかみは特におひたしなどにおすすめです。最近では紫色の小松菜も出てきました。 |
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